2020年05月14日

三浦侑子さんのガラス

本日より、木工作家・斗沢誠さんとガラス作家・三浦侑子さんのオンライン二人展が始まりました。

会期:2020年5月14日(木)〜6月2日(火)

(三浦さんの作品はたいへんな人気で、スタート時から品切れが続出しております。現在追加で製作をお願いしていますので、納品日程が決まりましたらInstagramにてご案内いたします。なお、「ワイングラス角」「ワイングラス丸」「テイスティンググラス」「モール台付グラスM」「モール台付グラスS」「ベルグラス」は21日11時より販売スタートの予定です)


さて、昨日の斗沢誠さんのご紹介に続き、今日は三浦侑子さんの作品をご紹介していきましょう。
まずは、とても使い勝手のよいリム皿、楕円皿から。

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こちらは直径20cmほどのリム皿M。三浦さんのお皿はその美しさだけでなく使い勝手のよさにも驚かされます。ほどよい深さと角度が絶妙で、スプーンやフォークをあててすくうのがとても楽なのです。お料理を美しく食べ切ることができるお皿、最高です(洗う身としても!)。
リム皿は、M(φ20cm)L(φ24cm)9寸(φ27cm)があります。

続いて、楕円皿。
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21cm×24cmの楕円皿M、どんなお料理にもオールマイティに使えます。プロのお料理をテイクアウトする機会も多いこの時期、いつもの器をガラスに変えるだけで気分は初夏!斗沢誠さんのとも相性よし。ガラスなのにどこか温かみがあって、ナチュラルな木の素材がしっくりと合います。

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楕円皿、ひっくり返すとこんな感じ。リム皿と同様の「絶妙な角度と深さ」、分かっていただけるでしょうか。

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こちらは、モールボールS。こごみのお浸しもガラスの器に盛ると新鮮。
三浦さんの器を使うと、なんだか心地よすぎて日が高いうちから一杯飲みたくなってきます。


そんなときは、こちら。

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このかわいらしい形!小ぶりなので、このくらいなら昼間のアルコールもOK、ですね。


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水でもワインでも。ベランダの鉢植えハーブと旬の柑橘類を合わせてデトックスウォーターというのもよいなあ・・と、スタッフ妄想中。

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縦横に針が並んだ型で編目模様を付けた美しいグラス。
写真ではなかなかお伝えしづらいのですが、日差しを浴びるとこんな感じに。

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ところで、家でお酒を飲む場合、片づけが面倒でよいグラスは使わなくなってしまった・・という方もいらっしゃるかと思います。そういう意味でも三浦さんのグラスは秀逸です。
まず、バランスのよさ。うっかり倒してしまう心配がいりません。洗うときもしっかりと握ることができるので、ほろ酔いで洗っている最中に・・なんてことも避けられそうです。

それもそのはず。18世紀のヨーロッパ、まだグラスは機械生産されておらず、すべてが吹きガラスで作られていたころ。大衆食堂では、華奢すぎず、耐久性のあるグラスが好まれていました。そんな「ビストログラス」が、三浦さんのお手本なのだそうです。

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ワインはもちろんですが、アルコール度ちょっと高めのビールなどにもよさそう。

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定番にしていちばん人気。家族でごはんを食べながら、あるいは、仕事終わりのひとり飲み。どちらにもよさそうです。

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どのグラスにもいえることですが、丸みを帯びたふちが唇に当たる感触のなんと心地の良いこと!家でくつろぐときには飲み口の薄いグラスは不似合い・・とさえ思います。

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大きさと形の国際規格があるテイスティンググラスはマシンメイドのものがほとんどで、手吹きは珍しいのではないでしょうか。三浦さんによると「だんだんと自分の好みのフォルムになっているかも?」とのことですが、家でのテイスティングなら問題なし。こんなグラスがひとつあるだけで、なんだか楽しい夜になりそうです。

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もうひとつ、とてもキュートな作品を。

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この小さなお皿の使い道、なんだと思いますか?
「ちょっと席を立つとき、グラスの上に」(三浦さん)。
なるほど!

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ハットボウルと組み合わせてこんな使い方も。

今回作っていただいた作品は、すべてうっすらと色が入った「スモーク」シリーズとなります。クラシカルで温かい雰囲気をお楽しみください。

会期:2020年5月14日(木)〜6月2日(火)

※「ワイングラス角」「ワイングラス丸」「テイスティンググラス」「モール台付グラスM」「モール台付グラスS」「ベルグラス」は21日(木)11時より販売スタートの予定です。
posted by marukaku at 11:41| 東京 ☀| Comment(0) | 展覧会風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月12日

斗沢誠さんと三浦侑子さんのオンライン作品展が始まります(5/14〜6/2)

新緑のまぶしい季節となりました。
この季節に向けて準備を進めてきた、木工作家・斗沢誠さんと、ガラス作家・三浦侑子さんの二人展。神泉の実店舗でお客様とのおしゃべりを楽しみながら、おふたりの作品をご紹介することを楽しみにしておりましたが、現在の状況下ではかなわず、オンラインショップ限定での開催とさせていただくことになりました。

会期:2020年5月14日(木)〜6月2日(火)
※14日(木)11時より展示・販売をスタートします。

作品を直接見ていただけないのがもどかしい限りですが、少しでもリアルにお伝えできるよう、スタッフが感じた作品の魅力をブログやInstagramでお伝えしていきたいと思います。今日は斗沢誠さんの作品をご紹介しましょう。

まずご紹介したいのが、ナラの古材を活かした角盆です。

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古材特有の亀裂や虫食いの穴。使いづらさがないといえば嘘になります。斗沢さんご自身も、それをよしとするまではずいぶんと時間を費やしたのだそう。しかし、「自然そのものを生かすことによって生まれる存在感は、人工的には再現できない」と気づいた日から、好んで古材を使い、木という天然の資源を可能な限り有効に使い切りたいと考えるようになったといいます。

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割れは丈夫な山葡萄のつるを使って補修。黒色は鉄媒染によるものです。亜麻仁油を主成分としたオイルを浸透させて下地を作り、さらにウェットサンディングという手のかかる方法で仕上げています。そのため、長く使ってもほとんどお手入れいらずですが、表面が白っぽくなったり、ざらつきを感じたときには、必要に応じて軽くやすりをかけオイルを再塗布するとよいとのこと。オイルは乾性油と呼ばれる木材の手入れ用のものがベストですが、手に入らなければ食用のオリーブオイルを代用しても大丈夫だそうです。


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こちらはナラの色をそのまま活かし、最後にウレタンで加工した一点。刷毛塗りによるていねいな仕上げで、見た目も肌合いもオイルフィニッシュと変わりません。なお、すべての古材は衛生面を考えて80℃の高温で1週間、人工的に乾燥させているそうです。

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斗沢さんが暮らす北海道の広尾町は、今も杣夫(そまふ)と呼ばれる人々が山林を守っています。10月の新月に木を切り倒し、そのまましばらく寝かせ、雪がまだあるうちに運び、夏場に加工をするのだそうです。寒い時期の伐採はたいへんですが、そのかわり菌が繁殖しにくく、割れや変形が少ない良質な木材ができるといいます。しかし、それだけ手間をかけた木材は非常に高価です。ふだんの生活に使う木製品をできるだけ価格を抑えて作りたいと考えた結果、斗沢さんは風で倒された天然木(風倒木)を用いることを思いついたといいます。沼地のような柔らかな地面に倒れた木であれば傷みも少なく、食器や盆に蘇らせることは十分に可能、と考えることができたのは、木を知り尽くした斗沢さんならではといえるでしょう。

そこから生み出された器は、「一刀彫」というとても手のかかる手法で作られています。

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ニレの風倒木をていねいに一刀彫で仕上げたボウルは、天然木ならではの美しい木目。ウレタンによる完全防水がほどこされています。

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センの木の作品はナチュラルな色を活かして。ずっしりとした重さが心地よいボウルです。


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よちよちと歩き出しそうな四つ足に思わずほっこり。タモ材の作品です。


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クルミに鉄媒染を施したボウルはシャープな雰囲気。

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ウレタン加工もいろいろで、斗沢さんの木製品の仕上げはとてもていねい。肌合いだけではウレタンがかかっていることはまったくといっていいほど分かりませんが、水をかけてもこの通り、ちゃんとはじいてくれます。お盆の場合、これがどれだけ助かることか!ぬれたふきんやグラスをちょっと置いても、染みになる心配もありません。とはいえ、素材は木ですので、長時間濡らしっぱなしにするのは厳禁です。



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展示・販売は、明日5月14日(木)11時スタートです。どうぞゆっくりご覧ください。
明日は三浦侑子さんのガラス作品をご紹介します。


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会期:2020年5月14日(木)〜6月2日(火)

posted by marukaku at 16:24| 東京 ☁| Comment(0) | 展覧会風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする