今回、花を生けるために用いた器は、ごはん茶わんだったり、湯のみだったり。花器として作られたものではない器に花をいけることは邪道かと思いきや、「じつはいけばなのはじまりと深い関係がある」という山根さんのお話から、この日のワークショップが始まりました。
その昔、大陸から渡ってきた器は唐物と呼ばれ、人々の憧れの存在でした。その唐物の器を置く場所、そして、唐物を引き立たせるための花の姿や形が工夫されるなかで、「いけばな」が成立したのだといいます。
ちょっと敷居が高いと思われがちないけばなも、そんな原点を知るだけで身近に感じられてくるもの。参加者のみなさんも、じつに楽しげに花をいけていらっしゃいました。


(器:黒木泰等さんの小鉢)

(器:市野吉記さんの茶碗)

(器:大胡琴美さんのカップ)

(器:大胡琴美さんのカップ&ソーサー)
同じお花を使っても、器といけかたでまったく違うイメージに。でもどのかたの作品も本当に素敵です!