土本訓寛・久美子 二人展
2016/9/3(土)〜10/2(日)
※作家在廊予定日 9月3日(土)

福井の越前で作陶されている、土本訓寛さんと久美子さん。造形は訓寛さん、象嵌などの加工を久美子さんが手がけるという三島手の作品は、まるかくでもたいへんな人気です。

こちらは、以前スタッフが個人買いした片口。ほっこりとした雰囲気が何よりもの魅力ですが、注ぎ口の切れ味の良さも土本さん作品の身上。日本酒を一滴たりとも無駄にしません!そしてこんなふうに小鉢としても使える、かわいくて働き者の器です。
今回は、この三島手と焼き締めの新作、そして、イランやアフリカの土器が大好きという久美子さんが生み出す、ユニークな形と文様の手びねり作品が並ぶ予定です。どうぞお楽しみに!
土本訓寛(どもと・みちひろ)
1979年、福井県高浜町生まれ。木工芸を家業にする家で育つ。岡山県吉備高原学園高等学校陶芸コースで2年間備前焼を学ぶ。1998年、福井県工業技術センター窯業指導所でロクロ研修を修了。その後、越前焼き作家のもとで、窯焚きや土作り、窯作り、まき割りなどの仕事を手伝いながら、2001年、越前町に築窯。以後、越前の土を使った焼き締めや、李朝を手本にした釉薬ものなどを薪窯で焼き続けている。
土本久美子(どもと・くみこ)
1976年、広島県生まれ。幼少より絵を描くことを好む。宝塚造形大学でグラフィックデザインを学んだ後、焼き物作りに惹かれ、越前焼の産地である福井へ。2000年、福井県工業技術センター窯業指導所修了。2004年、土本訓寛との結婚を機に、薪窯での焼き物作りを始める。イランやアフリカの土器の形の美しさ、文様のおおらかさに惹かれるなど、「昔」のものに影響を受けながら「今」の器を手びねりし、薪窯で焼いている。