ふと秋を感じる瞬間が増えてきた今日このごろ。静かに学びたくなったり、あるいは突然部屋の模様替えをしたくなったり。外に向かっていた気持ちが少しずつ内側に向いていくのがこの季節の特徴なのかもしれません。
さて、まるかくでは、部屋で過ごす時間が増えるこの時期にぴったりの花器を、今年は少し多めに揃えてみました。いくつかご紹介しましょう。
日ごろから思っていたのですが、高田志保さんの炭入りシリーズほど、ナスの紫やビーツの赤紫が映える器はないと思います。お花も、ビバーナムティナスの紫を合わせてみました。口径が約4cm、高さが12cmと、どんな花も生けやすい大きさです。
巖田建さんのキュートなフォルムの白磁花器は、アストランチアでさらにかわいらしく。
小割哲也さんの織部の花器には、花盛りのバジルを。
ところで、
渋い花器と思いきや、後ろから見るとこんなかわいらしい姿。渋くてキュート、小割さんのお人柄そのもの!という感じです。
小さな器と花器を合わせるのも楽しいもの。後ろは大胡琴美さんのブロンズ釉シリーズ、手前の角皿は田鶴濱守人さんの作品です。
そしてこちらは、朽ちた石のような風合いが美しい明主航さんの片口とぐいのみ。しまっておくのがあまりにも惜しい酒器を、花器にみたてて。
去りゆく夏を惜しみながら、器と一緒に秋じたく。そんな気分にぴったりの花器、そして器を揃えてお待ちしております。なお、こちらでご紹介した花器の一部は、まるかくオンラインショップでも取り扱っております。