暖かな週末から一転して肌寒さが戻ってきた今週の東京です。
そんな話から入ったのは、今回の展示は肌寒い日に使いたい作品がずらりと並んでいるから。春っぽさを感じる展示ではないかもしれませんが、冬と春とがせめぎ合うこの時季にはぴったりなのではないかと思います。
廣川温×馬野真吾展。2月6日(土)にスタートしました。まずは、廣川さんの耐熱の器から紹介しましょう。
外側の飴釉と内側のマットな釉薬が溶け合って、なんともいえない温かみ。こんな鍋があるだけで、キッチンに入りたい気持ちが倍増。とても持ちやすく、重さもほどよくて手に負担がかかりません。じっくりことことの煮込み料理だけでなく、焼き物ももちろんOKの頼もしさです。使えば使うほど味が出て、よき風合いに。使いやすさも増していく気がします。今回、逆側に注ぎ口のある鍋も作ってくださいました。左利きやキッチンの事情に合わせて選べるのはうれしい限り。

定番の耐熱皿はやはりいちばん人気。皿ごとオーブンに入れてそのままテーブルに出せるのに、この美しさ!隅まで洗いやすいところもポイントです。
廣川さんといえば耐熱の器というイメージが強いのですが、それ以外の作品もとても素敵です。
チタンマット釉のマグカップ。まるかくの古家具とはぴったりの相性ですが、きりりとしたモダンなインテリアにも映えそうです。
持ちやすく、ほどよい大きさ。写真では見えにくいのですが、灰釉が還元焼成で変化し、一部青みがかった色合いに。これがなんともいえない風合いを醸し出しています。
釉薬のにじみ具合がなんとも美しい飯碗とマグカップ。
花器も作ってくださいました!こんな個性的な花器があったら、いけるお花も冒険したくなりますね。口は広いのですが、内側に一回り小さな容器を入れるとお花のおさまりがよくなります。もちろん花留めを使っても。
次は馬野真吾さんの作品を紹介します。
【廣川温×馬野真吾展】
2/6(土)〜2/16(火)
※現在、店舗の営業時間は11時〜18時、水曜定休です。
※オンラインショップでは2/9(火)19時に展示・販売をスタートします。詳細はこちらをご覧ください。