廣川温×馬野真吾展、6日目となりました。今日は馬野さんの作品をご紹介しましょう。
昨年、益子から徳島県の阿波に移った馬野さん、南国の気候の中でのびのびと作陶されています。ナラ、ヒノキ、カシなどの木、ワラ、そして薪ストーブの灰などから作られた釉薬は驚くほど多種類。「今度はこれでやってみよう!」とわくわくしながら作陶されている様子が目に浮かぶようです。
温かなフォルムのボウル。馬野さんご自身はなんと「ぜんざいをたっぷり食べたくて」作った器だそうですが、こんなアジア麺にもぴったり。小どんぶりやサラダもいけそうです。写真は黄灰釉、他にわら灰透明釉もあります。
こちらはほどよい大きさのとんすい。小さな持ち手がアクセント、熱々の鍋物にぴったりです。あるいはサラダを盛りつけても、スープでも・・と考えると、いくつも揃えたくなってしまいます。こちらの粉引と、なら灰釉のとんすいはオンラインショップにも掲載しています。
磁器泥黄灰釉の輪花皿。いわゆる「白化粧」は白土を使いますが、馬野さんはあえて磁器の土を化粧土に。その上から黄灰釉をかけたのがこちらです。輪花皿はこのほかに、白化粧なしの黄灰釉となら灰釉があります。
桜餅ひとつでも、ただのぶりの塩焼きでも、なんでもやさしく受け止めてくれる懐の深さ。盛り映えがするというのはこういうことを言うのだろうなと思います。
そば猪口としてはもちろん、お茶やコーヒーのカップとしても重宝しそうな大きさ。馬野さんのうつわは一見武骨ですが、作りはとても繊細です。底の処理もとてもきれいで、これだけ荒い土を使っているのにふきんがほとんどひっかかりません。そういう器は確実に出番が多くなります。
馬野さんの作品、なぜか大きいのにかわいいものがたくさんあります。たとえばこちら。大ぶりの飯碗なのですが、なんともたたずまいがほほ笑ましいのです。これでもりもりごはんを食べてくれる人は、きっといい人に違いありません。
今回、花器もたくさん作ってくださいました。どっしりとした安定感もあるのに、花をいけるととても軽やかに見えます。チューリップやスイートピーなど春の花で空間がぐっと華やかに。
この状況下、なかなか出かけられない方もいらっしゃると思います。オンラインショップだけでなく、ブログやインスタグラムに掲載の作品も、気になるものがありましたらお電話でお問い合わせください。