2019年09月01日

花とうつわと

ふと秋を感じる瞬間が増えてきた今日このごろ。静かに学びたくなったり、あるいは突然部屋の模様替えをしたくなったり。外に向かっていた気持ちが少しずつ内側に向いていくのがこの季節の特徴なのかもしれません。

さて、まるかくでは、部屋で過ごす時間が増えるこの時期にぴったりの花器を、今年は少し多めに揃えてみました。いくつかご紹介しましょう。


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日ごろから思っていたのですが、高田志保さんの炭入りシリーズほど、ナスの紫やビーツの赤紫が映える器はないと思います。お花も、ビバーナムティナスの紫を合わせてみました。口径が約4cm、高さが12cmと、どんな花も生けやすい大きさです。

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巖田建さんのキュートなフォルムの白磁花器は、アストランチアでさらにかわいらしく。


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小割哲也さんの織部の花器には、花盛りのバジルを。

ところで、

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渋い花器と思いきや、後ろから見るとこんなかわいらしい姿。渋くてキュート、小割さんのお人柄そのもの!という感じです。


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小さな器と花器を合わせるのも楽しいもの。後ろは大胡琴美さんのブロンズ釉シリーズ、手前の角皿は田鶴濱守人さんの作品です。


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そしてこちらは、朽ちた石のような風合いが美しい明主航さんの片口とぐいのみ。しまっておくのがあまりにも惜しい酒器を、花器にみたてて。


去りゆく夏を惜しみながら、器と一緒に秋じたく。そんな気分にぴったりの花器、そして器を揃えてお待ちしております。なお、こちらでご紹介した花器の一部は、まるかくオンラインショップでも取り扱っております。




posted by marukaku at 11:00| 東京 ☀| Comment(0) | 花 × まるかく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月10日

土ものの器と山野草

栗、柿、きのこ・・。実りの秋は食卓がにぎやかになりますね。
秋のもうひとつの楽しみは、通勤の道すがらや休日のお散歩で見つける身近な山野草です。器を鉢に見立てて寄せ植えにすると、お部屋もぐっと秋らしくなります。

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紅葉したヒメツルソバを大谷桃子さんの蓋物に植えてみました。街中でよく見かける草花も、器との組み合わせ次第で華やかに。



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大胡琴美さんのブロンズ釉の器に、キンミズヒキとヤクシマススキ、ノコンギクを合わせて。



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小割哲也さんの織部の酒器にノコンギクを。秋の花籠のようです。


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夕日に輝く河原のエノコログサに魅せられて、アワコガネギクとササリンドウとともに寄せ植えにしました。黒木泰等さんの織部そり鉢が、山野草を上品にまとめてくれます。

なんということのない身近な植物を、お気に入りの器でひと工夫。自然を切り取ってきたかのような景色を生み出す楽しみ、そして、植物と器の組み合わせを迷うのも楽しみのひとつです。

まるかくには、山野草好きのスタッフがおります。よろしければお声をかけてください。

posted by marukaku at 12:05| 東京 ☀| Comment(0) | 花 × まるかく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

秋の草花と器

通勤の途中に目にした草花に秋を感じ、まるかくの店頭も秋じたくを始めました。
四季折々の器、草花を楽しむには絶好の季節ですね。
店頭の小さな秋をご紹介いたしましょう。

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黒木泰等さんの穏やかな質感の粉引雲鉢に黄色のコスモスを生けてみました。


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骨董のオイルランプフォルダーに、ききょう、かりやす、たつなみ草の寄せ植えをのせて。



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夏から秋にかけて咲くのになぜか、秋の田村草と呼ばれています。横に広がった葉の美しさをお伝えしたかったので、骨董の糸巻きを花台にして上から撮影してみました。この葉の広がりが地味な小さな花を引き立てているようです。


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荒賀文成さんの灰釉半月碗に曼珠沙華。ふだんお料理に使う器もときには花器に。

山や野に咲く花の中には毒を持つものもありますので、食器に生けるときには、内側に小さな花器を入れると安心です。

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この季節、土を感じる焼き締めの作品が目に留まります。
手前2点は田中敬史さん、うしろの瓢箪型の花器は土本訓寛さんの作品。




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初めてこの花器を見たときに野ぶどうの色づいた実が目に浮かびました。野ぶどうの実とファイアンス釉が引き立て合っているようで印象的です。2点とも土本訓寛さん、久美子さんの作品です。


店頭にはさまざまな秋の器をご用意しております。
秋の草花を見つけながら、お散歩がてらぜひお立ち寄りください。
posted by marukaku at 14:06| 東京 ☀| Comment(0) | 花 × まるかく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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