2021年02月10日

廣川温×馬野真吾二人展 中盤です

廣川温×馬野真吾展、6日目となりました。今日は馬野さんの作品をご紹介しましょう。

昨年、益子から徳島県の阿波に移った馬野さん、南国の気候の中でのびのびと作陶されています。ナラ、ヒノキ、カシなどの木、ワラ、そして薪ストーブの灰などから作られた釉薬は驚くほど多種類。「今度はこれでやってみよう!」とわくわくしながら作陶されている様子が目に浮かぶようです。

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温かなフォルムのボウル。馬野さんご自身はなんと「ぜんざいをたっぷり食べたくて」作った器だそうですが、こんなアジア麺にもぴったり。小どんぶりやサラダもいけそうです。写真は黄灰釉、他にわら灰透明釉もあります。

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こちらはほどよい大きさのとんすい。小さな持ち手がアクセント、熱々の鍋物にぴったりです。あるいはサラダを盛りつけても、スープでも・・と考えると、いくつも揃えたくなってしまいます。こちらの粉引と、なら灰釉のとんすいはオンラインショップにも掲載しています。

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磁器泥黄灰釉の輪花皿。いわゆる「白化粧」は白土を使いますが、馬野さんはあえて磁器の土を化粧土に。その上から黄灰釉をかけたのがこちらです。輪花皿はこのほかに、白化粧なしの黄灰釉となら灰釉があります。
桜餅ひとつでも、ただのぶりの塩焼きでも、なんでもやさしく受け止めてくれる懐の深さ。盛り映えがするというのはこういうことを言うのだろうなと思います。
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そば猪口としてはもちろん、お茶やコーヒーのカップとしても重宝しそうな大きさ。馬野さんのうつわは一見武骨ですが、作りはとても繊細です。底の処理もとてもきれいで、これだけ荒い土を使っているのにふきんがほとんどひっかかりません。そういう器は確実に出番が多くなります。

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馬野さんの作品、なぜか大きいのにかわいいものがたくさんあります。たとえばこちら。大ぶりの飯碗なのですが、なんともたたずまいがほほ笑ましいのです。これでもりもりごはんを食べてくれる人は、きっといい人に違いありません。


今回、花器もたくさん作ってくださいました。どっしりとした安定感もあるのに、花をいけるととても軽やかに見えます。チューリップやスイートピーなど春の花で空間がぐっと華やかに。

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この状況下、なかなか出かけられない方もいらっしゃると思います。オンラインショップだけでなく、ブログやインスタグラムに掲載の作品も、気になるものがありましたらお電話でお問い合わせください。


【廣川温×馬野真吾 二人展】
2/6(土)〜2/16(火)
※現在、店舗の営業時間は11時〜18時、水曜定休です。
※オンラインショップでも一部の作品を掲載・販売しています。詳細はこちらをご覧ください。
posted by marukaku at 21:47| 東京 ☀| Comment(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月08日

小林徹也展、スタートしました

(すでに完売した作品もあります。在庫状況はお電話かメールでお問い合わせください)

暑い夏なら、彩白陶と黒錆の組み合わせ。丈夫な丸鉢は忙しい朝の食卓に。ほっこり温まりたい季節には、お料理が冷めにくい粉引の石皿・・・。なんだかんだと1年を通して出番が多いのが、小林徹也さんの器です。

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8月6日にスタートした「小林徹也展」。店頭で作品を手に取ってくださるお客さまもやはり同じ思いを抱かれるようで、「どんなお料理も映えそう」「毎日暑いけど、この器を見ていたら台所に立ちたくなった」などなど、うれしい感想をいただいています。

小林徹也さんの定番といえば、やはり粉引。今回の個展では新たに「黄粉引」シリーズも加わりました。

粉引の石皿。一点一点表情が異なるのが魅力。
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新作の黄粉引。やわらかな色合いが夏の日差しを浴びると涼しげに。そして冬はほっこりとした温かみを感じるはず。
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そしてこちらも今回初のお目見えです。光の当たり具合によって、ときにクールに、ときににぎやかな表情を見せてくれる錆釉。プレート類もよいのですが、花器がまた素敵。生けやすい大きさ、ころんと丸みを帯びたフォルムにぐっときてしまいます。
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こちらは、彩白陶という涼しげな名前のついた器です。同じ釉薬を使い、還元と酸化という焼成の違いで色を引き出しています。粉引とは違って化粧土は用いず、釉薬だけの仕上げです。写真ではなかなかこの質感をお伝えするのは難しいのですが、粉引とはまた違った清々しさを感じます。
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じつは小林さん、以前写真のレタッチのお仕事をされていたのだそう。このお話をうかがい、なるほど!と思いました。そのときの経験が色へのこだわりにつながっているに違いありません。

粉引(左)と彩白陶(右)を並べてみました。質感や風合い、発色の微妙な違い。見れば見るほど楽しくなってきます。うつわ好きにはたまらない作品ばかり、結局「どれも欲しい!」となってしまうのですが。
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「土、化粧土、釉薬、そして焼成。焼き物の工程を細かく区切って探り、自分なりに解像度を上げていくことで、出したい色に近づきたい」とおっしゃる小林さん。その「解像度」の高さを、ぜひお手にとって見ていただけたらと思います。

もちろん、色や質感だけではありません。シンプルで普遍的でありながら「あたりまえ」ではない何かを感じる形がそこにあります。「どうやったら思うような色や質感が出せるか、そのあたりにこだわってやってきましたが、今はむしろ料理との調和を考えて作っています。クラシックとモダン、和と洋。それらの中間領域を探りながら、自分なりの器が作っていけたら」(小林さん)。今後の展開がまた楽しみでなりません。
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こちらは、オンラインショップにも掲載中の貫入花器。一点ものです。
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豆石皿は人気の作品。すでに品薄となってしまいましたが、今後もまるかくでお取り扱いの予定です。
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現在の状況をかんがみて、最初の5日間は予約制とさせていただいていますが、8月11日(日)からは通常営業に戻ります。
今回かなりの種類と点数がありますので、店頭ではまだたくさんの作品をご覧いただけます。ご無理のない範囲で、お時間のあるときにふらりと立ち寄っていただければ幸いです。また、だいぶ品薄となりましたが、オンラインショップでも一部お取り扱いがございますので、遠方のかたはどうぞご利用ください。


【小林徹也展】
8月6日(木)〜8月18日(火)

プロフィール
大阪府出身     関西大学法学部卒業
2012年   愛知県立窯業高等技術専門修了
2012年〜  愛知県瀬戸市にて作陶
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2019年06月07日

武相荘の骨董市に出店します(6月9日)

白州次郎・正子ご夫妻のお住まいであった「武相荘」の骨董市に出店します。

器まるかくは今回、たくさんの菓子型をご用意しました。

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 練りきりや干菓子のために、ていねいに職人の手によって作られた菓子木型。いろいろな形があって、見ているだけで楽しくなります。そして、なかなかのお役立ちものでもあるのです!

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例えば、豆皿をのせてテーブルに。(豆皿:コウホ窯、高田志保 参考商品)


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一輪挿しの下に。(花器:タナカマナブ 参考商品)


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お茶タイムのお供にも。

茶器は山崎さおりさんの作品。神泉の店舗で取り扱っています。


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 たくさんのお越しをお待ちしております。

第10回 骨董市のお知らせ(武相荘)
https://buaiso.com/ki/info/event/8445.html

日時:    6月9日(日)10時開場
場所:    旧白州邸 武相荘
       〒195-0053 東京都町田市能ヶ谷7丁目3番2号

※骨董市の入場は無料ですが、武相荘内のミュージアムをご覧になる場合にはチケットが必要です。

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2018年05月04日

運天達也 山のカタチ

日々の生活の中で、皆さんは木の器をどのくらいお使いでしょうか。「熱いお料理を盛り付けても大丈夫?」「洗ったあとはどんなお手入れが必要?」店頭でもそんな声を聞きます。陶磁器に比べ、扱いが難しいと感じる方も多いのかもしれません。

大分の竹田市で制作されている運天達也さんの器。木材のありのままの姿を受け止めたような器を見ていると、日々の暮らしの中にぜひ取り入れたくなります。現在入荷している作品を、使い方のちょっとしたコツとともに紹介しましょう。


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材:クス  仕上げ:渋墨  Φ31cm×高さ7cm

渋墨とは松煙を柿渋と合わせたもので、色に奥行を与えるとともに、防腐・防虫効果があるそうです。最初は熱いものや水分の多いものは避け、サラダなど油が適度に含まれているものから使い始めるとよいとのこと。

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大きめの器は存在感抜群です。


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木材の自然なかけも個性として受け止めて。


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(右)材:イチョウ 仕上げ:渋墨、木灰、エゴマ油  Φ32cm×高さ4cm
一枚一枚、木の表情を見ながら仕上げの工程を決めていくのだそうです。

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すっきりとした薄さも魅力です。


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材 : クス 仕上げ : 渋墨 柿渋 Φ28cm×高さ7cm


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自然なカタチは唯一無二ですね。


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材 : クス 仕上げ : エゴマ油 Φ30cm×高さ4cm
エゴマ油は中に浸透して固まり強度を増す働きがあります。

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しっとりとした木目が魅力です。


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材 : イチョウ 仕上げ : 渋墨 柿渋 Φ28cm×高さ3cm


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春の山菜 こごみのお浸しを盛り付けて。


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材 : イチョウ 仕上げ : 渋墨 木灰 柿渋


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材 : クス 仕上げ : エゴマ油
Φ32cm×高さ4cm


いずれも、轆轤引きの作業の中で現れた一期一会の表情を大切にした作品です。本来なら敬遠されがちな木の節や裂け、歪みを個性ととらえた作品は、完全でないことの美しさを見い出しているように感じます。

店頭では、お手入れのご案内もしておりますのでお気軽にお声がけください。
ご来店お待ちしております。

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2018年03月06日

春色のうつわ

ようやく春到来。花粉が舞おうと風が吹こうと、ときどき寒さがぶり返そうと、やっぱり気持ちが浮き立つ季節です。まるかくの店頭もだいぶ春らしくなってきました。

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この季節になると気になるのが、水彩画のような田中信彦さんの器。花曇りの空を思わせるマグカップは、モーニングコーヒーにぴったり。ハーブティーも似合いそうです。新入荷した運天さんの木皿には春野菜のサラダ・・などなど、新しい器が目の前にあると、朝ごはんひとつ考えるのも楽しくなります。

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そば猪口としても、カップとしても使えるこちらの形も魅力的。

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おしりの銘がまたかわいいのです。田中信彦さんのNOBU。

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今回、こんなキュートな青色のポットも入荷しています。

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福井県のタナカマナブさんからは、珍しい瓶ものや定番のお醤油差しが届きました。レトロな形がなんともかわいい!

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瓶のフタはこんな感じ。

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人気のマグカップも届いています。

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さて、こちらは小割哲也さんの足つき角皿。今だけの味わい、たらの芽の天ぷらをのせて。季節を問わず使える信楽ですが、旬のものをいただくときにこういう器があると、俄然気分があがります。

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同じく小割さんのフリーカップ。花見酒によし、コーヒーカップとして使うもよし。

このほかにもさまざまなタイプの器をご用意しています。ぜひお立ち寄りください。
posted by marukaku at 19:05| 東京 ☀| Comment(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月06日

心も温まる酒器

立春も過ぎたというのに、今年の東京の寒さ。堪えますね。こんな時季は家の中でぬくぬく鍋でも囲みたくなります。となれば、マストアイテムはやっぱり日本酒!というわけで、今日は酒器のご紹介です。

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滋賀で作陶されている田中敬史さん(樹月窯)の酒器。熱燗、冷酒、どちらにもよさそうです。出番のない日は花など生けておくのも一興。

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田中敬史さんの作品はすべて自ら裏山で採取した土を用いています。ひさごとっくりもまたかわいらしく、持ちやすいフォルム。


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小割哲也さんの手付き注器。一見無骨、でも持ってみるとその手なじみのよさに驚かされます。ガラスや漆器と合わせるのもまたよし。

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同じく小割さんの作品。上質な風化長石を使用し、自作の穴窯で焼かれた灰志野の片口とぐいのみ。男前!です。

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越前の土本訓寛さんの片口&ぐいのみ。自作の窯で焼いた焼き締めは、現代のテーブルにすっとなじむスマートさ。その造形の美しさと独特の表情は、各所から高い評価を得ています。つい最近も、日本陶磁器協会の現代陶芸奨励賞を受賞したばかり(受賞作他5点は2/7より和光ホールで展示、ギャラリートークも予定されています)。

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土本訓寛さんが造形を、奥様の久美子さんが象嵌を担当する三島手。人気の作品です。ひとり飲みなら、このくらい存在感のある酒器がよさそう。

まだまだ冷え込みは続きそうです。だいぶ数は少なくなってきましたが、土鍋やれんげ、耐熱器のご用意もありますので、どうぞお早めにお越し下さい。
posted by marukaku at 15:17| 東京 ☀| Comment(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月08日

明日より、新宿伊勢丹に出展します

明日、8月9日(水)より、伊勢丹新宿店本館の催事に出展いたします。

名品でもてなすモダンテーブルスタイル
ヴィンテージサーキュレーション 〜名品とふれあう〜

場所:本館5階 キッチンダイニングデコール
日時:2017年8月9日(水)〜21日(月)
出展内容:古伊万里・染付・漆器・印判・ガラス・道具類などの骨董(ユーズド品を含みます)

インダストリアルが次々に生み出され、夢に満ちていた1940〜1970年代。秀逸で思いのこもったアイテムを今に取り入れる生活を提案する、というコンセプトの中、器まるかくは骨董を中心に数多くの品を取り揃えました。

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スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。

posted by marukaku at 12:07| 東京 ☁| Comment(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月15日

「麺がおいしくなる器展」始まります(6/17〜)

そばにうどん、そうめんに冷や麦。これからの季節、するりとおなかに収まる麺の出番が増えてきます。麺料理は用意も片づけも簡単。でも、だからこそ器にはこだわりたいという方も多いのではないでしょうか。

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6月17日から始まる「麺がおいしくなる器展」に先立ち、今日はまずそば猪口からご紹介しましょう。

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こちらは、美濃の安達和治さんのそば猪口。青もみじのような織部釉が涼やか。比較的高さがあるので、ビアカップにしてもよさそうです。

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田中敬史さんから届いた、焼き締めのそば猪口。なんともいえずほっこりとした風合い。大きさも重さもほどよく、かなり重宝しそうな器です。

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こちらはおなじみ、越前の土本訓寛・久美子さんより。

越前といえば、陶芸祭りにおじゃましたときに越前そばなるものをいただきました。福井は蕎麦がおいしいことで有名ですが、その食べ方がまた独特。そば猪口ではなく「そば鉢」と呼ばれる平鉢を使うのが一般的なのだそう。辛味大根とかつおぶしをたっぷりをのせていただきます。残念ながら今回福井の作家さんの蕎麦鉢は入荷がないのですが、安達和治さんの浅鉢がちょうどよい具合。

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ついでにもうひとつ、そばの食べ方をご紹介。福島県の会津地方でよく食べられている鶏ごぼうそばです。腰の強い蕎麦がよく合います。昔は結婚式でふるまわれるごちそうだったそう。かつおだし、そして地鶏とごぼうのうまみが渾然一体となった本当においしい蕎麦です。汁を作る際、ニンニクをひとかけ入れるとさらにおいしくなる、と地元の人に教わりました。確かにうま味アップ、梅雨冷えや夏バテ対策にもよさそうです。

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温かいおそばを大胡琴美さんの鉢に。麺だけでなく、煮物やサラダ、どんなお料理もやさしく受け止めてくれる懐の深い器です。

まるかくスタッフも麺好きが揃っています!お買い物のついでに麺談義なども楽しんでいただけたらと思います。

【麺がおいしくなる器展】
日時: 6月17日(土)〜7月9日(日)
参加作家: 安達和治 大谷桃子 鬼丸豊喜 工藤和彦 田中敬史 タナカマナブ 大胡琴美 土本訓寛・久美子 樋山真弓 他 
posted by marukaku at 17:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月04日

お茶の時間が待ち遠しくなる器と道具

4月にスタートした「お茶の時間のうつわ展」、たくさんのお客様に楽しんでいただいています。
人気の作品をいくつかご紹介しましょう。

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カップ&ソーサーとして組み合わせたのは、工藤和彦さんの蕎麦猪口と五寸皿です。白樺釉が涼しげ、冷たいお茶やアイスコーヒーも似合いそうです。陶器に冷たい飲み物?と思うかもしれませんが、陶器に氷が当たる軽やかな音はまた格別。ぜひお試しください。
工藤和彦 蕎麦猪口 ¥2700 五寸皿 ¥3780


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こちらも工藤和彦さんの作品。高さ10cm、内径5cmほどの細長い盃ですが、冷茶を楽しむのにもよさそうです。形がなんともキュート。もちろん、冷酒や一口ビールにも。


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種田真紀さんからは、こんなかわいらしい赤絵細描花文の汲み出しが届いています。


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タナカマナブさんのマグカップはいつも大人気。今回、比較的多めに入荷しています。お早めにどうぞ。


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器でもあり道具でもある片口。お茶の時間に楽しむなら、緑茶の湯冷ましや中国茶の茶海に見立てて。今回、たくさんのタイプの片口が入荷しています。


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道具といえばこちらも。コーヒー好きにはマストアイテム。ちょうど1人分のコーヒー豆が入るスプーンです。真鍮は田中俊介さん、木工は初入荷の石井宏治さんの作品です。
コーヒーメジャー(チェリー) 小 ¥2808 中 ¥3240


お茶の時間の器展は5月14日まで。連休中も水曜日を除く毎日営業しています。この機会にぜひお立ち寄りください。
posted by marukaku at 11:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月04日

田中信彦さんの工房にうかがいました

春風が吹くたびに、草花の香りを感じるころとなりました。ふと道端に目を向けると、からすのえんどう、ムスカリ、華鬘草、らっぱ水仙・・・春が駆け足でやってきたようですね。

埼玉県入間市にある田中信彦さんの工房で、春の出番を待つたくさんの作品に出合いました。

私たちを出迎えてくれたのは、ひとつひとつの工程が丁寧に施され、春霞を思わせる色とりどりの器たち。一段と目を引くコバルトブルーが清々しい印象です。薄手でシンプル、そばにあるだけで華やかな気持ちになります。

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豆片口 φ9cm×H4cm ¥3240
ボウル(手前)φ24cm×H8cm ¥9720 (奥)φ17cm×H18cm ¥5184

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工房には、釉薬をかける前の器がところ狭しと並んでいました。

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ろくろで薄手に引かれた器は、室の中で出番を待ちます。均等にゆっくりと乾くよう、少し湿った室の中でゆっくりと乾燥させるのだそうです。

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こちらは、飛び鉋(とびかんな)が施された器たち。飛び鉋とは、ろくろで回転する作品に鉋の刃先を当てて表面を削る技法です。リズミカルに鉋がはじかれ、連続した模様となります。民藝の器によく用いられるこの技法ですが、田中さんの飛び鉋は一味違います。

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田中さんの手作りの鉋。複雑な模様なのに、道具はこんなにシンプルなのですね!


飛び鉋を施した薄手のプレート。田中さんらしいセンスが光ります。
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フラットプレート(オリーブ、イエロー) φ24cm×H1cm 各¥5184
リム皿 φ24cm×H1cm ¥5184


プレートに銀彩の猪口と花器を乗せてみました。渋い色味ですが、春色です。
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フラットプレート(イエロー) φ24cm×H1cm 各¥5184
一輪挿し φ5.5cm×H5.5cm ¥4860
猪口 φ7.5×H4.5cm ¥3240

かわいい小壺です。小さいのに存在感抜群。
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小壺 ¥4860〜 ¥10800

そば猪口です。でも、それだけの用途ではもったいない!朝食のサラダやフルーツを盛るのはいかがでしょう。
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そば猪口 φ9cm×H7cm ¥3456

マグカップは持ち手の親指がかかる部分に工夫があります。薄手なのにとても持ちやすいのです。色の組み合わせは、まさに田中さんならでは。
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マグカップ φ9cm×高さ9cm ¥3888

筍のおこわが似合いそうなお茶碗。
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飯碗 φ約12cm×H6cm 各¥3780

田中さんの器が、まるかくの店頭にも春を運んできてくれています。ご近所の目黒川の桜もほぼ満開です。お花見の帰りにぜひお立ち寄りください。
posted by marukaku at 10:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月27日

お茶の時間のうつわ展(4/15〜)

こちら、何の写真だと思いますか?

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そう、急須の蓋です。4月から始まる企画展向けの商品を検品していて、あまりのかわいさに思わず並べてぱちり。

というわけで、本日は企画展のお知らせです。

【お茶の時間のうつわ展】

日時:   4月15日(土)〜5月14日(日)
参加作家: 荒賀文成 種田真紀 工藤和彦 黒木泰等 高田志保 タナカマナブ 土本訓寛・久美子 矢萩誉大 山崎さおり 山田晶 他 

日本茶用はもちろんのこと、コーヒーや紅茶を楽しむカップ、中国茶器など、たくさんの茶器を準備しています。また、お茶菓子用の小皿やコーヒーメジャー、湯冷ましにちょうどよい片口、骨董の茶托など、お茶の時間を楽しむための小物もお届けする予定です。今回は初の試みとして、オンラインショップでの販売も同時スタートの予定(店頭のみの販売となる商品もございます)。どうぞお楽しみに!



お届けする作品、いくつか先にちらりと。

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こちらが先ほどの写真の本体。益子の山崎さおりさんの茶壷、中国茶用の小さな急須です(両方共に完売)。

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越前の土本訓寛・久美子さんの三島手急須。

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同じく福井県の三国の作家さん、タナカマナブさんからは、こんなにキュートなピッチャーが。

準備が整いましたら、またお知らせいたします。どうぞお楽しみに!


※臨時休業のお知らせ
棚卸しのため、3月29日〜31日まで休業いたします。 ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by marukaku at 16:44| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月23日

土っぽさを感じるうつわ

だいぶ春めいてきた今日このごろ。タケノコやウドなど春の味覚も出回り、料理がいちだんと楽しくなる季節です。

春の料理に軽やかな器を合わせるのもよいけれど、芽吹きの季節に自然の偉大さを感じ、逆に土っぽい器を使いたくなる人も多いのではないでしょうか。久しぶりに入荷した田鶴濱守人さんの器を見て、そんなことをふと思いました。

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刷毛目の七寸鉢。土っぽさと明るさが同居、使いやすい一品です。¥7020

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田鶴濱守人さんの黒錆釉、いつもうっとりしてしまいます。写真では分かりにくいのですが、側面が面取された八寸の浅鉢です。¥10260

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落ち葉釉の旅茶碗。よき風合い、そしてとても持ちやすい形。3点のみの入荷です。¥3780

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その他の落ち葉釉、それから枯木釉の作品も入ってきています。一点ものも多いので、ぜひお早めにどうぞ。

さらに、初入荷の作家さんの作品をご紹介しましょう。
町田で作陶をされている池田大介さん。今回入荷したのはモダンな印象も受ける三島手の作品です。

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六寸の三島手浅鉢。和も洋もエスニックも会いそうな風合い。¥3800

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このそば猪口、本当に使いやすい大きさと重さなのです。コーヒーや紅茶を楽しむのにもぴったり。田鶴濱さんの作品とも相性良し。¥2160

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線の1本1本を手作業で掻く三島手のヘリンボーン柄。春野菜との相性、いい感じです。
七寸平皿 ¥4320


※臨時休業のお知らせ
棚卸しのため、3月29日〜31日まで休業いたします。 ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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2017年02月23日

新入荷、再入荷のうつわ

梅や沈丁花の香りが春を教えてくれる今日この頃。暖かくなってくると、なぜかそわそわとして新しいものやことを探しに出かけたくなります。
今日は、新入荷・再入荷の商品をいくつかご紹介しましょう。

まずは、久しぶりの入荷となる福井のタナカマナブさんの作品から。
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いつもながらキュートな一輪挿し。色合いが本当に素敵です。各2484円。

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こちらは初入荷のこつぼ。レトロなシュガーポットのような形にほっこり。4860円。

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キレのよさに定評がある醤油差しも再入荷しています。各4104円。

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お醤油差しとセットで欲しくなってしまう三寸皿。各1296円。

同じく福井の作家さんである土本訓寛・久美子さんからも新作が届いています。

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久美子さん作の箸置き、こちらもひとつとして同じ絵柄はありません。「全部欲しくなってしまう気持ちをどう抑えればいいのでしょう!」とおっしゃるお客様も。長めのものはカトラリーレストとして使ってもよさそうです。各864円。

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三島手作品も一点ものがいくつか届いています。福の字入り、三島手の酒盃(3780円)。珍味入れ(5400円)、片口(4500円)とともに、こちらもコレクションしたくなってしまうかわいらしさです。

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京都の高田志保さんの炭入りやチタン釉の作品が比較的多めに届きました。

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紫色の野菜がこれほど映える器を、他に知りません。高田さんの炭入り楕円鉢。最大幅23cmほどの鉢です。4320円。

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チタン釉の子ども茶碗も入荷。ひら茶碗と比べると、こんな感じの大きさです。

最後に、樋山真弓さんの染付作品を。ご紹介が遅くなってしまい、残数は少なめとなっています。

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蝶形の小付、2300円。

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少し季節先取りのぼたん文小皿、2400円。

春の食卓を彩る器をみつけに、ぜひお出かけください。


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2017年01月21日

ふだん使いの器

先日、まるかくの近くの通りを歩いていたときのこと。職人さんが剪定しているヒメシャラの枝がなんともかわいらしいので、声をかけて一枝いただいてきました。

植物に詳しい知人に聞いた話では、名前に沙羅と入っているのは、沙羅の樹と呼ばれるナツツバキより一回り小さな花をつけるから、とのこと。ちなみに仏教の聖樹であるインドの沙羅双樹は、フタバガキ科で寒さに弱いため、日本ではナツツバキやヒメシャラが沙羅双樹にみたてられたのだそうです。

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高田志保さんのジャグにそっと。

土から作られるうつわは、自然が作り出したものと一緒になると、よりいっそう輝きを増すようです。野菜しかり、花しかり。


さてさて、今日はふだん使いにちょうどよい作品のご紹介を。

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こちらは、小石原焼の鬼丸豊喜さんの飯碗。高台が大きくて適度に反っているので、びっくりするほどもちやすいのが特徴。さりげないけれどよく考えられたデザインです。刷毛目、いっちん、三彩と三種類あります。

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鬼丸豊喜 飯碗 φ約11cm×高さ7.5cm ¥1296


いつも粉引をご紹介している荒賀文成さんですが、灰釉や磁器の作品も作っていらっしゃいます。この白磁のつば皿もそのひとつ。銘々皿にするのにちょうどよい大きさ、どんな器とも合う白でありながら、この温かみ。磁器素材のため、とても丈夫なのもうれしいところです。

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荒賀文成 白磁 五寸つば皿  φ17cm×高さ4cm ¥2808

Instagramでも紹介しているこちらの作品も素敵です。茶色が多くなりがちな冬のお惣菜も、ブルーがかった灰釉の碗に盛るだけでテーブルが華やぎます。温かい煮物の取り分けにちょうどよさそうなサイズです。

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荒賀文成 灰釉 取り碗 14cm×12cm×高さ6.5cm ¥2160

気取らず使えるふだん着の器は、いくつあってもよいもの。
寒い日が続きますが、ほっこりと気持ちも温まる器たちをたくさん取りそろえてお待ちしておりますので、ぜひ会いにきてください。
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2016年12月19日

荒賀文成さんの中国茶器

しっとりとした風合いと、繊細で温かみのあるフォルム。荒賀文成さんの粉引は、一度使い始めるとたちまちその魅力にとりつかれてしまいます。まるかくにも、新作が入るのを首を長くして待っていらっしゃる方、「いろいろ買っても、結局この器ばかり使うことになってしまうのよ」とおっしゃる方が。ああ、長いこと愛され続けている器なのだなあ、と実感しています。

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ここのところ評判なのが、茶器です。中国茶も楽しめるよう、小ぶりに作られています。汲み出し茶碗の形は2種、細長いほうは聞香杯にしてもよいかもしれません。

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フォルムはできるだけろくろの肌感が残るよう、不必要に削らないのが荒賀さんの信条。なんともいえない手の温かみを感じます。そして高台はこんな具合にひと工夫。その美しいバランスに、器好きの心がくすぐられます。
【粉引中国茶汲み出し茶碗】 ¥1,944

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急須の内側は無釉なので、茶渋が気になることもありません。焼き締めの急須のほうがお茶がおいしい、とおっしゃる方にも、このつくりなら納得していただけそうです。

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【粉引中国茶急須】 ¥10,800

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【粉引宝瓶】 ¥8,640

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中国茶だけではなく、日本の緑茶にも。温かみのある粉引の白に緑が美しく映えます。


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実はこの汲み出し茶碗、飯碗と相似形。合わせて使うとまた別の楽しみが生まれそうです。
【粉引飯碗】¥3,024

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例えば向付に。ただのポテトサラダも、なんだかごちそうに見えるのがうれしいところ。

今回ご紹介した荒賀文成さんの粉引は、オンラインショップでもご紹介しています。ぜひご利用下さい。





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2016年06月18日

黒木泰等さんの粉引

黒木泰等さんと高田志保さんの二人展、中盤を迎えています。連日たくさんのお客様にお越しいただき、大にぎわいのまるかくです。

今までにない作風で新鮮!と評判なのが、こちらの粉引シリーズです。かなり長い間研究を重ね、今回の個展になんとか間に合ったとのことで、たくさんの作品を出していただきました。

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粉引にしのぎが入ったお茶わんは、大きさが2種類あります。
【粉引鎬飯茶碗】大 ¥3456  小¥3240

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こちらは、使い道に幅のありそうな角皿。今回の作品の中で最も安定した風合いとなっているそうです。残り少なくなってきました。
【粉引太縞角皿】¥3780

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ほんのりと御本(赤み)の入った輪花鉢。黒木さんご自身は、御本はあまり出したくないとおっしゃるのですが、ふわりと色っぽい印象でとても素敵です。今回だけしかお目見えしない風合いかもしれず、そういう意味でも貴重な一品。
【粉引輪花そり鉢】 ¥3450

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こんなかわいらいしいポットと湯のみもあります。ポット一点ものとなります。

【粉引ポット】¥10,800
【粉引縞カップ】¥2,592

黒木泰等、高田志保展は7月3日(日)まで。この機会にぜひ足をお運びください。

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2016年04月29日

竹内玄太郎さんの作品

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ここ最近春らしい陽気なお天気が続き、少し暑いと感じる日も出てきました。
そのような過ごしやすいお天気が続く一方で、夜はまだ少し肌寒くもあったり。

お風邪をひかないようお気をつけください。

京都の作家・竹内玄太郎さんの作品をいくつか入荷しておりますので、
今日はそちらをご紹介いたします。

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竹内玄太郎 (左)φ8cm×H16.5cm 9180円 (中央)φ9cm×H16.5cm 9180円 
(右)φ7.5cm×H17.5cm 8640円

竹内玄太郎さんの黒釉の花器。
マットな黒のお色見がとてもシックです。

釉薬に鉄分を混ぜることによって、このようなお色味を出されているそうです。

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花器のクロースアップ。

お写真では少しわかりづらいかもしれないですが、
実物は光に当てると小さな金がきらきら光っています。

このような表面のきらめきは、ガスを入れるタイミングを調整するなど、
焼き方を工夫することによって出されているとのこと。

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竹内玄太郎 (左)φ5.5cm×H9.5cm 2808円 (中央)φ7.5cm×H10cm 3240円 
(右)φ5.5cm×H9cm 2808円

磁器の一輪挿し。

茶色や黒の模様がぽつぽつと不規則についている模様は、
磁器に鉄粉を混ぜて焼成することによってできているそうです。

火と鉄分によってできる模様がとても味があります。

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竹内玄太郎 (左)φ7.5cm×H11cm 6480円 (右)φ6.5cm×H11cm 6480円

ころんと丸くて持ちやすい焼き締めのこちらの作品。

徳利として作られていますが、花器としてもご使用できるように、
中に釉薬を薄くかけて、水がしみ込まないように工夫されているそうです。

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こちらは底のお写真。
木の年輪のような何ともいえない味わいがある模様がついています。

これはろくろから糸で切り離す際にできる痕で、
通常ならば削られるものですが、
ろくろで引いた感じが素敵なのであえてそのまま残されているとのこと。

徳利を注いだときに、底の部分も見て楽しめるようにとした
竹内玄太郎さんの細やかな心遣い。

ぜひ、店頭で実物をお手に取って見ていただきたい作品です。


本日も、うつわまるかくは11:00-19:00まで営業しております。
ゴールデンウイークも定休日の水曜日(5月4日)以外は営業しておりますので、
ぜひ長いお休み中にお立ち寄りくださいませ。

お越しをお待ちしております!
posted by marukaku at 10:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月02日

田鶴濱守人さんの器

ずいぶんとごぶさたしてしまいました。もうすぐオープンする「器まるかくオンラインショップ」の準備で、慌ただしい春を迎えております。サイトはまだ工事中ですが、ときどき表にあらわれてはまた引っ込む、という不具合が出ておりまして、お客様をびっくりさせている様子。ご迷惑をおかけしております・・・。
オンラインショップの掲載予定商品はすべて入荷待ちで、店頭やお電話によるご予約は現在のところ承っておりません。オープンの1週間前には、こちらのブログやFacebookでお知らせいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。

さて、店頭の商品入荷のご案内です。久しぶりに入ってきた田鶴濱守人さんの器からご紹介しましょう。
田鶴濱さんの器の魅力を一言で表すのは難しいのですが、土っぽい器が好きな方には、たまらない風合いの作品ばかりです。ほどよい重さ、どんなお料理も盛り映えする形と風合い。ていねいな仕上がりで、どこを触ってもざらつきがないため、洗うときにもスポンジやふきんがひっかかることがない、という使い勝手のよさからもファンの多い作品です。

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田鶴濱守人 黒錆釉フリーカップ 9.5×8cm 2160円

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田鶴濱守人 黒錆釉皿
(7寸) φ21cm×H3cm ¥3,780 (六寸) φ18cm ×2.5cm ¥2,808 (四寸)φ12cm H2cm ¥1,944

※写真にはありませんが、26cm のプレートもございます。

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田鶴濱守人 平鉢 φ18cm×H5.5cm ¥3,240

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田鶴濱守人 刷毛目大皿 φ25cm×H3cm ¥5,616

今日はご近所の目黒川の桜も満開とのことですが、長時間のお花見には少々肌寒い週末。お時間がありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
posted by marukaku at 18:34| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月01日

齋藤有希子×山根元美 いけばなワークショップ(2月13日)

2/6(土)から始まる「齋藤有希子 個展」では、会期中の特別企画としてワークショップを予定しています(現在申し込み受付中)。

齋藤さんの器に、華託家の山根元美さんが生けたお花。おふたりの異なる個性がうまく融合されて、その佇まいの美しさにはため息が出るほどです。

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山根さんは、昨年5月にもいけばなのワークショップをお願いしたのですが(当日の様子はこちらの記事をどうぞ)、山根さんがかもしだす穏やかな空気と、参加してくださった皆さんの笑顔で、私たちも本当に幸せな気持ちになれた一日でした。このときは初夏ということもあり、可憐な雰囲気のお花中心でしたが、今回は齋藤さんの大人っぽい印象の器に似合う、キリリとした花と枝ものを用意していただきます。

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今回のいけばな、もうひとつのポイントは「花留」です。前回は給水スポンジを使いましたが、今回はなんと、齋藤さんと山根さんが今回のワークショップのために共同開発してくださった、陶器の花留を使います。ぎりぎりまで作陶予定とのこと、試作品はこちらです。

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いけばな未体験の方にもぴったりのワークショップです。ご自宅のちょっとした空間にお花をいける楽しさを見出していただきたいと思っています。

なお、当日お使いいただく齋藤有希子作品は、参加者特典として特別価格となります。
みなさまのご参加、心よりお待ちしております。

2月13日(土) 
いけばなワークショップ「日常のうつわに生ける」

講師: 生け花 : 山根元美(華道家)  うつわ : YUKIKO SAITO BARONE(陶芸家)
会費: 3000円+うつわ(2000~3000円)+花留(800〜1500円)
定員: 8名(予約制)
※ワークショップ参加者の方は、当日使用するうつわ・花留を特別価格でお買い求めいただけます。

【お申し込み方法】
こちらのフォームにお名前とご連絡先(お電話番号とメールアドレス)、ご参加人数をご記入ください。「お問い合わせ内容」には、「2月13日生け花ワークショップ」とお書きください。


【講師プロフィール】
山根元美(華託家)
6歳より華道を始め、18歳で師範を授かる。
大学では国際政治を専攻し、「紛争予防」を学ぶ。
卒業後、地域活性化を目的としたコンサルティング会社等に勤務。
2012年5月よりHANAIKEの活動を本格始動。
現在は一般企業に勤務しつつ、「華道」の原点と考える
”花木に触れて、時季を愉しむ”を軸に、流派に捉われることなく活動中。

バローネ齋藤有希子(陶芸家)
1982年、 東京生まれ。桑沢デザイン研究所インテリアデザイン科卒業後、
2006年にイタリア・トスカーナ州GROSSETOにて2年留学。
シエナ外語大学在籍中に陶芸を始める。
2008年、本格的に陶芸を学ぶため日本に帰国、京都伝統工芸大学校入学。
2009年に唐津の陶芸家 中里隆氏にイタリアで出会い、通訳兼アシスタントを務めながら、蹴ロクロを教わる。 2011年、東京都三鷹市の自宅にてアトリエ枝月窯を開設。
2014年、イタリアに移住。現在、東京、京都、アメリカ、イタリアにて活動中。

詳細やお2人からのメッセージは、こちらのFacebookイベントページをどうぞ。
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2015年11月08日

キレのよいお醤油差し

最近気になって仕方がないアイテムに、お醤油差しがあります。
カタチより機能が求められる“道具”ではありますが、そもそも道具というものは才色兼備、美しく作られているものは必ず機能も伴う、ということを、作家さんの醤油差しを使ってしみじみ感じています。

液だれしないこと。適量が注げること。それでいて、テーブルに出すのが楽しくなるようなデザインであること。この三つの条件を満たしていてこその醤油差しですが、こと「差し心地」に関しては、お料理によって、あるいは人によって、求めるものが違うような気がします。

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写真の左(白)とその隣(黒)は、福井県三国の作家、タナカマナブさんの醤油差し。懐かしさを感じる優しいフォルムには、さまざまな機能が隠れています。まず、蓋が若干反っていること、胴にしのぎが入っていることで、指でしっかりホールドしやすく、抜群の安定感があります。差し心地が気持ちよすぎて、ついつい何度も醤油を差したくなるほど。

蓋の裏はこんな感じ。
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【タナカマナブ 醤油差し】 ¥4104(各種揃っています)


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ペンギンのような“くちばし”を持つこちらは、おなじみ齊藤有希子さんの作品。見た目通りシャープな、背筋が伸びそうな差し心地、とでもいえばよいでしょうか。所作を美しく見せてくれる醤油差しです。
【齊藤有希子 醤油差し】 ¥3780(現在グリーンのみ)

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薪窯で焼いたあとに象嵌を施した醤油差しは、越前の土本訓寛さんの作品。なんともかわいらしいデザインですが、こちらもなかなかのしっかり者。差し口の反りが秀逸で、液だれを防いでくれます。単体でも使える八角豆皿つき。
【土本訓寛 醤油差し】 ¥6264(柄違いあり)

一回に出る量は、それぞれ違いがあります。焼き魚や鍋物などにはストレスフルに何度も注げるタナカさん、目玉焼きのようにちょっとだけ醤油を使いたいときは齋藤さん、テーブルのアクセントにしたいときには土本さん、という具合に使い分けるのもおすすめです。

店頭でお醤油差しに水を入れて「キレ」具合をお試しいただくことも可能です。お気軽にスタッフまでお声がけください。
posted by marukaku at 19:43| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | うつわ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする