2016年10月20日

工藤和彦 松浦コータロー 二人展

11月の個展のお知らせです。

工藤和彦+松浦コータロー 二人展
2016/11/5(土)〜12/4(日)
※作家在廊予定日 11月5日(土)

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工藤和彦(くどう・かずひこ)
1970年  神奈川県生まれ。
1988年  高校卒業後、信楽焼作家神山清子氏、神山賢一氏に師事。
1996年  個人作家として独立、剣淵町に自宅兼工房を設ける。
2002年  旭川市に移住。
2003年  うつわの全国公募展にて「黄粉引平片口鉢」が「栗原はるみ」大賞に選ばれる。
2012年  旧旭川温泉を取得し、スタジオバンナを創設。
2013年  ヨーロッパ最大の陶磁器の祭典Tupiniers du Lyon に日本人として初参加。
その他全国各地での個展、企画展多数。

松浦コータロー
1981年  大阪府生まれ。
2004年  奈良大学文学部文化財学科卒業。
2006年  京都府立陶工高等技術専門校陶磁器図案科修了後、京焼窯元に絵付師として勤務。
2009年  京都山科の貸工房にて、作品制作を始める。
2015年〜 滋賀県大津市にて作陶中。
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2016年09月29日

うつわの形

器には、食べ物をおいしく見せるという役割があります。けれども、「見せる」だけではなく、その機能もたいせつ。持ちやすい大きさと重さ、食べやすい形状、箸やスプーンの当たり具合、そして、片口や醤油差しなら「きれいに注げる」ことも大きなポイントです。

土本さんの器は、購入動機が純粋な一目惚れだったとしても、使い勝手を裏切らない器だなあ、とつくづく思います。例えばこの片口。酒器ではなく小鉢として作られたものなのに、心意気がうかがわれるキレのよさ、そして、絶妙な深さとバランスのよさ!

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【三島手四角片口小鉢】(大)¥4,860(小)¥3,780

酒杯は、大きさも形も実にたくさんの種類が。共通しているのは、手にしっくりなじむこと。お酒を注ぐと、器がしっとりと艶っぽくなること。日本酒への愛情たっぷりの作品ばかりです。

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古代エジプトの青いファイアンス焼に影響を受けたという酒杯。久美子さんの作品です。
【ファイアンス杯】¥5,400

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三島手の造形は訓寛さん、象嵌は久美子さん。

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こちらの酒盃、上からのぞいてみると・・

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中に福の文字!こんなに小さな器の内側に象嵌を施してあるとは・・久美子さんの手仕事、あっぱれです。
【三島手酒杯】¥3500〜

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こちらも久美子さんの作品。ペルシャの土器のイメージ。
【象嵌杯】¥3,780

こちらは、50mlほどしか入らない縦長の小さな片口。2人分のドレッシング、ミルクピッチャー、ポン酢。あるいは「今日はこれしか飲まない」と決めた日のお酒…。あまり見かけない形だけに、何を入れようか?と逆にわくわくしてしまいます。

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ポットも繊細な注ぎ口かつ持ちやすい形状。大きめサイズのこちらは、紅茶やコーヒーにもぴったり。

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【三島手ポット(大)】¥18,360

ぜひ手に取って見ていただきたい作品ばかりですが、遠方からのお問い合わせも多いため、数点の作品を近々オンラインショップに掲載予定です。もう少しだけお待ちください。
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2016年09月15日

土本さんの焼き締め

土本さんが作る焼き締めには、大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつは、越前の伝統を引き継ぎながらも、モダンでシャープな造形が美しい訓寛さんの焼き締め作品。もうひとつがこちら、久美子さんの茶目っ気あふれるシリーズです。

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【土本久美子 雲形小鉢】¥3780

焼き締めというと、重厚感のあるプロ好みの器を想像しがちですが、久美子さんの焼き締めの表情は、なんとも軽やか。紀元前のイラン、アフリカなどの土器の形の美しさ、文様のおおらかさに惹かれたというこの作品、見ているだけで思わず頬が緩んでしまいます。しかも、くるりとひっくり返すと・・

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高台にもこんな遊び心が。

巧さや力量を前面に出すのではなく、絵を描くのが大好きだった少女が、大人になってもごきげんで絵を描き続けているかのようなモチーフと力の抜け具合がなんとも素敵です。

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【土本久美子 象嵌杯】¥3780

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【土本久美子 獣文鉢】¥10800

一方の訓寛さん作品は、なんともきりりとした佇まい。このシャープさもまたなんともいえず魅力的。まったくタイプの違う焼き締めですが、同じテーブルに載せてもしっくりと溶け合うところがやはりご夫婦の作品なのだなあと思わせられます。

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【土本訓寛 焼き締めリム鉢】¥7560

手作りの薪窯で、長時間かけてしっかりと焼き締められているため、とても丈夫。粘り気の強い越前の土の特性を存分に活かした作品です。リム付きのほどよい大きさの浅鉢、汁気のあるお料理にも重宝しそうです。

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【土本訓寛 焼き締め後手急須】¥12960
【土本訓寛 焼き締め湯のみ】¥2700

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他にもたくさんの作品をご用意しております。この機会にどうぞお手にとってご覧ください。
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2016年09月07日

土本さんの三島手

土本さんの三島手はじつにキュートです。李朝の器をお手本にしながらも、型通りではない華やぎと、手で包み込んでしまいたくなるような愛らしさがあります。造形は訓寛さんが、細かな象嵌などの作業を久美子さんが担当されています。

いつも入荷してすぐに売り切れてしまうしょうゆ差しも、今回特別にかわいらしいものが数点。何度も注いでしまいたくなるようなキレのよさも魅力です。

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【三島手 醤油差し】高さ約7cm 皿φ9cm ¥6264

三島手とは、ベースとなる土を轆轤で挽いたあとに、線彫りや印判で土をへこませ、白い土を埋め込む技法のこと。主に、象嵌と掻き落としという手法があります。

こちらのこつぼ(振り出し)は、左が掻き落とし、右が象嵌です。掻き落としは化粧土をヘラなどで掻いて落とし、模様をつける方法。象嵌は、串で土を彫ったところに白土を埋め、はみ出した部分などを削り落とします。どちらもたいへんに根気のいる仕事と思われますが、久美子さんはこの作業をこよなく愛していて、まったく苦にならないとおっしゃいます。

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【三島手 振り出し】高さ8~8,5cm 最大径5.5~6cm ¥7560

土本さんがお住まいの福井県は、米どころとしても知られています。お米がおいしいところには、必ず銘酒があります。そのお酒をもっとおいしくするのが、酒器です。

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【酒注ぎ(大)】高さ9~10cm 最大幅約13cm ¥10800

今回の新作、なんともほんわかとした雰囲気でとても素敵。手前が掻き落とし、後ろが象嵌です。同じ形の少し小さなサイズ(¥8100)もあります。

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【たて片口(小)】 高さ7cm 口径6,5~9cm ¥3780

こちらは小ぶりの片口。右側は赤みがかった仕上がりになっていますが、左のものと土は同じ。釜の中の温度の影響で、このような色の違いが生まれるのだそうです。

これらの三島手作品は、すべて薪窯で焼かれています。ご自身で手作りし、何度も作り直したというこだわりの窯は、高温の部分には艶が、低温だとマットな質感に仕上がります。三島手の本焼は20時間。酷暑の中での作業、こちらも苦労が偲ばれますが、「この薪窯あっての作品」とおっしゃるほど、生みの苦労を厭わないご様子。

土本訓寛さん、久美子さんの作品がこれだけの点数揃うのは、おそらく都内では初めて。ぜひ店頭で手に取ってご覧いただけたらと思います。
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2016年08月24日

土本訓寛・久美子 二人展(9月)

個展のお知らせです。

土本訓寛・久美子 二人展
2016/9/3(土)〜10/2(日)
※作家在廊予定日 9月3日(土)

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福井の越前で作陶されている、土本訓寛さんと久美子さん。造形は訓寛さん、象嵌などの加工を久美子さんが手がけるという三島手の作品は、まるかくでもたいへんな人気です。

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こちらは、以前スタッフが個人買いした片口。ほっこりとした雰囲気が何よりもの魅力ですが、注ぎ口の切れ味の良さも土本さん作品の身上。日本酒を一滴たりとも無駄にしません!そしてこんなふうに小鉢としても使える、かわいくて働き者の器です。

今回は、この三島手と焼き締めの新作、そして、イランやアフリカの土器が大好きという久美子さんが生み出す、ユニークな形と文様の手びねり作品が並ぶ予定です。どうぞお楽しみに!

土本訓寛(どもと・みちひろ)
1979年、福井県高浜町生まれ。木工芸を家業にする家で育つ。岡山県吉備高原学園高等学校陶芸コースで2年間備前焼を学ぶ。1998年、福井県工業技術センター窯業指導所でロクロ研修を修了。その後、越前焼き作家のもとで、窯焚きや土作り、窯作り、まき割りなどの仕事を手伝いながら、2001年、越前町に築窯。以後、越前の土を使った焼き締めや、李朝を手本にした釉薬ものなどを薪窯で焼き続けている。

土本久美子(どもと・くみこ)
1976年、広島県生まれ。幼少より絵を描くことを好む。宝塚造形大学でグラフィックデザインを学んだ後、焼き物作りに惹かれ、越前焼の産地である福井へ。2000年、福井県工業技術センター窯業指導所修了。2004年、土本訓寛との結婚を機に、薪窯での焼き物作りを始める。イランやアフリカの土器の形の美しさ、文様のおおらかさに惹かれるなど、「昔」のものに影響を受けながら「今」の器を手びねりし、薪窯で焼いている。

posted by marukaku at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする